AppleWatch、あえて静かなるデビュー

お祭りとは無縁、上質イメージを演出か

伊勢丹新宿店では午前10時30分の開業前、事前予約した人たちの列が(撮影:尾形文繁)

4月24日午前10時過ぎ。

伊勢丹新宿店・本館1階の「Apple Watch at Isetan Shinjuku」 前には、多数の報道関係者が陣取っていた。10時30分から伊勢丹のオープンともに、米アップルの腕時計型端末「Apple Watch」が、いよいよ発売されるからだ。世界9カ国で投入されたが、日本では、アップルの直営店やオンラインストアで売り出されたほか、ソフトバンクモバイルの販売店やビックカメラなどの家電量販店などで販売された。

アップルのティム・クックCEOが、2014年9月にApple Watchの構想を発表してから、およそ半年強。本来は待ちに待ったお披露目の日のはずである。だが、予想されたほど、発売初日のいつものフィーバーは、見られなかった。今回は完全予約制で、試着をするため、事前に店舗を訪れた人が相当程度いたことも見逃せない。予約好調の一方、一部で生産体制が整わず、出荷が遅れたモデルもあるようだ。

とりわけApplr Watchで目を引いたのは、伊勢丹新宿店やドーバーストリートマーケット銀座など、いつもとは毛色の違う売り場でも、取り扱われたことだ。

いつものお祭り騒ぎはどこに 

Apple Watchを購入後、さっそく開封して試す

「10時30分からお渡しのお客様はいらっしゃいませんか?」

開業が近づくと、顧客を誘導する伊勢丹関係者が声をかける。10時30分からの第一陣では、予約した13人が入店できるもよう。1時間あたり30人前後をさばく見積もりだ。セットアップをするのに、最低でも1人15分程度はかかるという。

そしていよいよオープン。本館正面右の入り口を入ってすぐ横、ブラックで統一された店舗内には、アップルの店員が静かに待ち構える。隣にあるのは高級ブランド、カルティエのショップだ。

新製品の発売ごとに恒例だった、店員と客とのハイタッチや歓声など、お祭り騒ぎはそこにない。2014年9月の「iPhone6」の発売では、全国のアップルショップに多数の中国人が殺到。″転売目当でとの噂も立った騒動ぶりとは、大きな様変わりだ。

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