「何でもあります」では地方に客は絶対来ない 超細分化する旅行ニーズに追いつけるか

「旅行会社はこれでいいのか?」
永井:山下さんと初めてお目にかかったのは1年前でしたね。その時は既にJTBグループ本社の観光戦略チームのマネージャーとしてご活躍でした。今、JTBにとって事業ドメインを交流文化事業と位置付けたことは、会社全体に影響を与える重要な考え方として、定着していると感じます。
現に、直近のJTB経営戦略の発表でも、最初にこの事業のことが挙げられていました。そもそも、山下さんがJTB入社後、地域活性化に関わるようになった経緯はどんなものだったのですか?
山下:私はもともと、入社後の配属先がJTB九州の大分支店だったんです。当時、大分県は平松守彦さんという有名な知事の下で「一村一品運動」をやっていて、その一環としての海外との交流や地域活性化のサポートをやらせていただきました。平松知事や、別府や由布院でまちづくりに取り組む皆さんと一緒に海外を回っていて、観光地づくりをどうやっていくか、関心があったんですね。
永井:すると何十年も前から、地域づくりに関わってこられていたんですね。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら