シャープの命運は銀行に握られた 財務内容から今後のシナリオを探る

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このバランスシートで最も大きな変化が見られたのは、純利益が源泉となる「利益剰余金」です。平成23年3月末には6489億円あったのが、平成24年3月末には2599億円まで急減し、さらに同年9月末には△1331億円とついにマイナスに転じています。これは、先程触れた純損失の分がストレートに反映されているのです。

 したがって、純資産合計も急減しました。平成23年3月期に1兆486億円あったのが、平成24年3月期には6451億円まで減少しています。当然、その分、中長期的な安定性の目安となる指標である「自己資本比率(=純資産÷資産)」も大幅に落ち込みました。平成23年3月期には36%あったのが、平成24年3月期には25%まで悪化してしまったのです。
次ページ1年で自己資本比率が10%以上も悪化した
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