ロンドン起点で描く、スカイプの成長戦略

創業10年目の誓い(最終回)

2011年10月、マイクロソフトによって買収されたスカイプ。現在、登記上の本社はマイクロソフトと同じ米国だが、事実上の本社機能はイギリス・ロンドンオフィスが担っている。

ロンドンオフィスはスカイプの社員数1700人のうち、250人が働き、年末にかけて400人まで増える見込みだ。マイクロソフトの傘下に入った後も、ロンドンオフィスの重要性はますます高まっている。

ここロンドンで、スカイプはどのような成長戦略を描いているのか。3人のキーパーソンを直撃した。

スカイプブランドを支える「3つの基盤」

1人目はブランド&クリエイティブ担当グローバルディレクターのギャリー・ブラモール氏だ。ブラモール氏は09年スカイプに入社し、スカイプのグローバルブランド戦略、マーケティングを担当してきた。スカイプに入社する以前は、アップルでオンラインストアの顧客のサポート業務を行っていた。

「03年にスカイプは誕生し、これまでのコミュニケーションの手段を変えた。今や月間利用者数は3億人近くに達し、世界の人口成長率の4倍の速度で成長している」

では、スカイプのブランド価値とは何か、それは競合企業と比べ何が違うのか。

「スカイプのブランドには3つの基盤がある。universal(普遍的)、useful(便利)、wonderful(感動的)だ。universalとはパソコン、モバイル、テレビなどあらゆるプラットフォームに対応していること。usefulとは遠く離れた家族と会話したり、ビジネス上の契約を交わしたり、あらゆる用途に対応していること。そしてwonderfulとは世界を変えるということだ。

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