無料通話スカイプ創業10年目の誓い(第1回) 現地取材で徹底リポート
インターネットを使って、ユーザー同士の通話やチャットなどを無料で提供する無料通話サービスが広がりを見せている。
韓国ネットサービス大手NHN(日本法人はNHN Japan)が運営する無料通話・無料メールアプリ「LINE(ライン)」は10月、登録者数が世界で約7000万人(うち日本国内は3200万人)を突破した。ヤフーと資本・業務提携するカカオジャパンの「KAKAO TALK(カカオトーク)」は、9月末時点の登録者数が世界6500万人。10月23日には、国内ソーシャルゲーム最大手のディー・エヌ・エー(DeNA)が、「comm(コム)」というサービス名でこの分野への参入を発表した。
今や一般的となってきた無料通話サービス。新興勢力の存在に目がいきがちだが、この分野には依然として圧倒的なガリバーが存在する。北欧発祥のスカイプである。
月間利用者数は2億8000万人
その強さは、利用者数や利用時間といった各指標に現れている。2012年9月末時点の推定登録者数は約6億人。会社発表によると、月間利用者は2億8000万人、ピーク時の利用者は4000万人超に達する。年間の通話時間は合計3000億分以上(うち半数がビデオ通話)に及び、国際通話における総時間数の4分の1がスカイプ同士の通話が占める。
ラインやカカオトークといった競合はメールや独自の絵文字機能を中心として使われており、通話時間ベースで比べると、スカイプは競合を大きく引き離す。
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