デジカメ時代に「チェキ」がなぜ人気? 開発と販促の裏側を探る

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――チェキはアイドルの撮影会等でも使用されることが多いと聞きます。

渡邊 そうですね。撮影会だけではなくて、AKB48のCDシングルを買うとチェキの写真がついていたり、人気アイドルグループの「ももいろクローバーZ」もチェキのTシャツを着てくれていたりしたこともありました。

チェキの使い方は広がっていて、アイドルのイベントやメイド喫茶といった、メーカーが考えつかなかったような自由な発想で楽しんでいらっしゃるお客様が増えています。 それ以外でも、チェキの本体をデコレーションするとか、プリントされた写真にシールを貼って飾り付けするとか、楽しみ方の幅が広い製品なのかなと思います。

チェキをテーマにした書籍も

チェキをテーマにした書籍もできました。単独のカメラ製品が書籍になるのはなかなかないことですよね。こちらからお願いしたわけではないのに、このようにいろいろなところで広がっていくといういい流れができているのではないかと思います。

――チェキが文化をつくっている側面もありますね。

渡邊 友人と撮る写真だけでなく、アートのような写真も撮れますし。最近は、デジタルで撮影した風景の一部にチェキで撮った写真が入っているという作品も出てきています。気軽に撮れますが、凝ればどこまでも深く探求できます。

――今後はどんな展開を考えていますか。

坂田 まずはイベントやSNSなどを通じて、さらに多くの人に広めていくことをやっていきたいと考えています。そのほか、キャラクターとのコラボレーションであったりとか、カメラ単体だけでなく周辺のアクセサリーとセットにして楽しんでもらったりとか、そういった展開を考えています。

とにかく、チェキを使って楽しんでもらいたいですね。友だちとのコミュニケーションを増やしたり、生活を豊かにするようなカメラになればいいなと思います。チェキは親元を離れて楽しみ方が広がっているようなところもありますし、これからもユーザーの方々と一緒によりよい製品に育てていきたいです。

島 大輔 『会社四季報プロ500』編集長

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しま だいすけ / Daisuke Shima

慶応義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程修了。総合電機メーカー、生活実用系出版社に勤務後、2006年に東洋経済新報社に入社。書籍編集部、『週刊東洋経済』編集部、会社四季報オンライン編集部を経て2017年10月から『会社四季報』編集部に所属。2021年4月より『会社四季報プロ500』編集長。

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