デジカメ時代に「チェキ」がなぜ人気? 開発と販促の裏側を探る
――新製品「instax mini 8」が発売となりました。
坂田 世界で一番“カワイイ”カメラを目指しました。
特に10代、20代前半の若い女性を意識して、5色のカラーバリエーションを作るなど、製品の色づかいやデザインにこだわりました。見た目もかわいく、撮れる写真もカワイイというチェキの特徴を際立たせることができたと思います。
もともとチェキは白飛びしたいい風合いの写真が撮れるのですが、新機種ではその機能をさらに進化させた「ハイキーモード」という新機能も加えました。通常より絞りを3分の2程度開けることで、より白飛びした「ハイキー」な写真が撮れます。
カメラというより「カワイイ雑貨」
パッケージにも5人の原宿系のモデルを起用して、カメラというよりも「カワイイ雑貨」が売っているというようなマーケティングを意識しました。
渡邊 メインユーザーである若い女性のなかでも、デジカメやスマホがこれだけ普及している中でチェキを使いたい人はどんな人だろうかと考えていくと、一工夫をして人とは違う個性を出したい、友だち同士でコミュニケーションをとって楽しく過ごしたいといった女性像が浮かび上がってきました。
そのようなライフスタイルを持っているのは、個性的なファッションを楽しんでいる原宿系の女の子たちです。もちろん、原宿だけでなく、韓国だったら明洞、中国だったら上海のように、世界各地には同じような価値観を持った女の子がたくさんいます。
そういったターゲットに訴求するため、原宿系のモデルをパッケージに起用しました。
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