絶好調デサント、ポスト「水沢ダウン」の成算 韓国での成功ひっさげ中国・欧州へ本格展開

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訪日外国人も数多く訪れる「デサント ショップ 東京」。冬物アウター「水沢ダウン」に続くヒット商品は生まれるか

東京・原宿駅前にある、スポーツウエア大手デサントの直営店「デサント ショップ 東京」。2015年から2016年にかけての秋冬シーズンに、高い保温・防水性を誇る「水沢ダウン」がヒットしたことは記憶に新しい。1番安いモデルでも8万円強はするという破格の冬物アウターだ。

同店副店長の山崎拓男さんは「いまだに水沢ダウンの問い合わせがあるが、取り合いになるので、次の秋冬物の予約は承っていない」と言う。

水沢工場の技術を存分に生かした春夏物

「デサント ショップ 東京」は東京・原宿駅前の好立地。たくさんの人が行き交う

デサントは近年、水沢ダウンなど、ライフスタイル系の商材を集めた「デサントオルテライン」カテゴリーの展開にも力を入れている。

春夏物であれば、無縫製のポロシャツや、特殊なテープ加工によって雨が表面に溜まらないジャケットなど、水沢ダウンの生産を担う「水沢工場」の技術が存分に生かされた商品群だ。

ただ、春夏物でも3万~6万円台が主流なこともあり、引き合いは海外デザイナーやファッション好きの人にとどまる。原宿店舗での「オルテライン」の売り上げ構成比は秋冬の5~6割から2~3割へ下がっている。

「今は、大谷翔平選手がモデルとなっているトレーニングウエアが人気」(山崎副店長)だという。プロ野球・北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手とアドバイザリー契約を結び、大谷選手の肖像を活用した店頭プロモーションなどを行っている。春夏物は3000円台からと求めやすいこともあり、人気に火がついている。

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