留学「飛躍組」は"準備力"がここまで違った 渡航前に必ず知っておきたい「3つの成功例」
前回までの記事では、留学に潜むさまざまなリスクについてお話しました。留学後、学生編では、親の思いだけで突っ走ってしまった末路、そして社会人編では、帰国後のキャリア形成に失敗しニート生活に陥った例などを取り上げ、それぞれ「何がマズかったのか」を分析しました。
こういう話を読んで、渡航をためらう気持ちが湧いてしまった方がいるかもしれません。そんな方にぜひ知っていただきたいのは、留学で才能を開花させたり、周囲が驚くような成果をあげたりして、帰国後に大活躍するケースもたくさんあるということです。
今日はそんな中から顕著な「成功例」をご紹介しつつ、彼らのどこに成功する要素があったのか、検証していきたいと思います。
大学1年生の夏休み、思い切ってアメリカでインターン
前回まででお話した通り、広くとらえると、留学にもさまざまな種類があります。大学生の留学の場合は近年、就職活動を見据えたものが増えており、大学・語学留学に加え、海外インターンシップや国際協力ボランティアなどの実践的な形態が人気を集めるようになりました。
■成功留学パターン1:Oさん(22歳男性・大学生)の場合
東京の私立大学(法学部)に通うOさんは、念願の商社に就職が決まったと嬉しそうに報告に来てくれました。
思い返せば、彼と初めて会ったのは彼の通う大学の海外留学説明会。海外赴任が多い父親の影響で、1年生にしてすでに「商社で東南アジアとのビジネスに関わりたい」という夢を、目をキラキラさせて語ってくれました。高校時代に国際バカロレアコースで英語もしっかり勉強してきたため、思い切って1年生の夏休みにアメリカでのインターンシップに挑戦する運びとなりました。
しかしここで、人生初めての大きな挫折を味わうことになります。
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