留学「飛躍組」は"準備力"がここまで違った

渡航前に必ず知っておきたい「3つの成功例」

せっかくの留学、語学習得だけで終わってしまうのは効率が悪いと考え、まずは会社勤めをしている頃から、帰宅後にオンライン英会話に取り組み始めます。ある程度レッスン時間が自由になるオンライン教室はAさんに合っていたようで、フィリピンの講師とスカイプで話すうち、少しずつ英語に関する自信を取り戻していったといいます。

ここで満を持して留学に踏み切りますが、留学先は迷ったあげく、バンクーバーのビジネス専門学校を選択。9カ月間でマーケティングDiplomaが取得できるコースであることと、卒業後にインターンシップの機会があることが決め手となりました。

現地の授業は想像以上にハードで、夕方までみっちりと講義を受けた後も、課題と復習で深夜まで休みなし。準備をしてきたはずの英語も、最初の3カ月間はまるで聞き取れず、泣きそうな日々だったそうです。

ただし、退職して退路を断ってきたAさんはここで踏ん張りました。積極的に先生に質問をし、地域のカフェをリサーチする課題では、人一倍時間を掛けながらも、最も優秀なレポートと評価されるまでになりました。コース終了後は、レポートに書いたコーヒーメーカーのマーケティング部門でインターン。念願のポジションで経験を積むことができました。

現地の会社でインターンをする中で彼女は、個々のプレゼンスキルの高さ、つねに意見を出さないと生き残れない厳しさ、決定・実行のスピードの速さなどを実感したそうです。

帰国が近づいてくると、日本の会社にレジュメを送り、スカイプでの1次面接に合格、帰国後すぐに2次・3次面接に臨み、外資系企業のマーケティング部門のアシスタントとして、めでたく採用を勝ち取りました。

彼女が成功をつかんだ要因は、なんと言ってもつねに「一歩先」を意識して動いたことでしょう。英語は留学してからみっちり勉強しよう、転職先探しは帰国後に考えればいい……という頭では、いざというときに身動きが取れなくなることもあります。決断し、踏み切ってしまう前に、今できること、先にできることはないかと、考えてみてください。

特定の専門分野を極めて飛躍したケース

最後はホスピタリティの分野でキャリアアップを達成された方です。

■成功留学パターン3:Sさん(28歳女性・ホテル勤務)の場合

Sさんは短大を卒業後、神奈川の実家からほど近い大手ビジネスホテルチェーンでフロントデスクを担当していました。海外旅行が趣味のSさんは、海外観光客の要望に応えることにやりがいを感じる一方、いつかはもっと地元の良さを海外に伝えたいという願望を持ち続けていました。

そんなSさんに転機をもたらしたのは、あるテレビ番組。それは、もともとアメリカのホテルでマネージャーとして働いていたキャリア・ウーマンが、日本文化に魅せられて移住し、旅館の経営を軌道にのせる、という内容でした。私もアメリカでホテルマネジメントを学びたい!……。ここからSさんの挑戦が始まりました。

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