「ダメ出し」しても部下がまるで育たないワケ

変えたい相手を「変える」3つのステップ

「そんなこと言われても、変えようとしなければ相手は変わらないじゃないか」と思われるかもしれません。どういうことなのか、具体的にはどうしたらいいのか、アドラー心理学とコーチングのメソッドをベースにした、相手を変えるための3つのステップをご紹介します。

相手を変えるための3つのステップ

① 自分の心の言葉を確認する

まずは、思うように動いてくれない、考えてくれない相手を「変えたい」と思うとき、自分がどんな気持ちにあるかを注目してみましょう。

「君のこういうところがダメだなあ、何とかしてくれないかなあ」「こんなこともわからないのか、勘弁してくれよ、社会人だろう」

話す言葉が丁寧であれ、少し乱暴であれ、こんなことを思いながら相手に接するとき、相手はあなたが思っていること、心の中の気持ちを、実は読みとっています。それは、あなたが気づかないうちに、顔の表情や動作の一つひとつからシグナルとなって出ているのです(これを「非言語コミュニケーション」と言います)。

② 「変えたい相手」になりきる

次に、あなたがそんな感じで指摘される側の気持ちになってみてください。

「君のこういうところがダメだなあ……」「変えるべきだなあ……」

こんな感じのことを伝えられて、素直に直したり、変わろうとしたりする意欲は湧くでしょうか? おそらく答えは「NO」でしょう。

③ 思い込みを断捨離する

自分と相手の気持ちを確認したら、最後は「あなたはダメだから変わらなければいけない」という思いを断捨離します。大事なのは、相手の欠点ではなく、いいところ、長所に注目してあげる習慣をつけること。「君はこんないいところがあるんだから、こういう点ももっと良くなるはずだ」という思いを持つ習慣です。

相手が新人で、業務上できることが少ない場合や、優れたところがまだない段階でも、その人の人間的にいいところや、性格的にいいところを注目してあげるのです。どんな人でも、まったくのゼロということはありません。

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