脱藩官僚が育む「平成龍馬」の夢 新世代リーダー 朝比奈 一郎 青山社中株式会社 筆頭代表 

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――いわゆる「イズム」みたいなものでしょうか。

そうですね。今は火曜日と土曜日、それぞれ10人クラスで、すべて自分一人で教えている。扱っている内容は、リーダーシップの基礎理論と、伝記、それに国家の盛衰や文明論など。伝記というのはリーダーのケーススタディとして、学ぶ意味が非常に大きい。

昔の日本にあったような、人への憧れが希薄になってきている気がします。でもそういう憧れこそアクションを起こすためのバネになる。龍馬だってそうですが、最初はみんなけっこう向こう見ずなアクションを起こしているんですよ。それでもそこから道が開けてくる。そういうものを眺めながら、自分のことを考えるのはいい経験になる。

僕らのリーダー塾では、政治家になりなさいとか、ビジネスリーダーになりなさいとか、そういう縛りはない。一方で、MBAが取れますとか、英語が上達しますとか、そういう特典もない。いちばん大事なのは志。自分で世の中の動きを見て、自分で変革を起こす。われわれはそのサポート役にすぎないという感じ。塾生もそれに応えてくれている。

――今社会で必要とされているリーダー像について、どうお考えですか。

先ほど「国や社会のことを踏まえたうえで、変革を起こす」という話をしました。それを考えると、政治、行政のリーダーには、変革できる力が必要だろうと。前例やこれまでのルールに従うだけでは変化を生み出すことはできません。清朝も科挙で強烈に優秀な官僚組織を作っていたけれど、時代の流れにうまく対応できずに滅んでしまった。

逆に経済、ビジネスのリーダーは、何も考えずにどんどん変革を起こすのではなく、国や社会のためにどうかということを考える力が必要。戦後の偉大な経営者が当たり前に考えていたような、何とか日本を建て直していこうという意気込みです。そんな風に、政治行政とビジネスのリーダーでは、必要とされる方向が少し違うと思う。

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