「本当のお金持ち」は暴落にも全く揺るがない チャートに踊らされず本質を見抜く投資哲学
以前、当社(ZUU)の編集部が発信した記事で、株主優待を数値化して実利回りとして算出してみた結果、配当と合わせて最高で13%という企業もあったくらいです。
ただ、インカムゲイン目的で一番恐ろしいのは、企業の業績悪化で無配になるときです。それを避けるには、なるべく景気に左右されない業界の銘柄や財務基盤がしっかりした銘柄を選ぶことが求められます。
そこで私が前職時代にお客様へ提案することがあったのが「医薬品セクター」です。過去の配当実績を見れば、大手各社は2〜3%台のところが多く、金融市場の状況によっては4%台が多くなることもあります。それはそうで、「景気が悪いから薬を飲むのをやめよう」と思う人はまずいません。
このように、業績に大きな波が立ちにくい業界のことを投資用語でディフェンシブセクターと言います。インカムゲインを前提で銘柄を選ぶ大富豪は、こういうところを狙っているのです。キャピタルゲインばかりを重視して、「どれだけ大きく増えるのか」という基準だけで物事を見ていると、いつか足元をすくわれる危険があります。
資産運用は9連勝していても、1つの大敗ですべてが台無しになることがしばしば起こります。資産が少ないうちはハイリスクを負う必要がありますが、資産が増えた大富豪はわざわざ大勝負に出る必要はありません。むしろ「どれだけ確実に増えるのか」という基準で、コツコツと10連勝、20連勝をしていく。これが大富豪による投資の特徴です。
景気によってブレない判断軸を身につける
少し難しい話になりますが、ご了承ください。投資先の判断の過程で行うファンダメンタルズ分析においてしばしば議論の的になるが、PER(株価収益率)を重視すべきか、PBR(株価純資産倍率)を重視すべきかの判断です。
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