舛添都知事の「言い訳」が何ともマズい理由

法的に問題なくても都民の感情は納得しない

逆に反発を買うのは

「知事なんだから、ファーストクラスであるべき」

「社長なんだから、スイートルームであるべき」

というブランディングである。「偉いから許されるという態度を取っている」と思われたらアウトだ。今回の件から見えてきているのは、「舛添都知事が望んで、そうさせたように感じる」ということだ。それは明らかにブランディングのミスである。もしかすると、そうではないかもしれないのだが、多くの人々は、そんなふうに感じている。

たとえば、「なぜ、オバマ大統領は、エアフォースワンで移動するのか!ぜいたくでけしからん」というバッシングを、筆者は聞いたことがない。明らかに大統領は忙しそうだ。以前何かのドキュメンタリーを見たが、分単位で仕事している。機密もたくさんあるはずだ。だから文句が出ないのだろう。

「金持ち」強調はバッシングにつながりかねない

企業の場合も一緒である。だから、筆者は普段から企業の社長にはこのようなアドバイスをしている。「車や自宅、ブランド品の取材は一切受けるな」と。雑誌などで、自分がおカネをたくさん持っているようなことを自慢するのはNGだ。「金持ち」ブランディングは後々バッシングにつながる。

たくさん仕事して所得が高いのも、ぜいたくも悪くはない。それを公にしなければいいのだ。常に、「庶民感覚ではどうか?」と考える。その感覚を経営者や会社の広報部門は常に持っておいたほうがいい。

舛添都知事は今回の問題が公になってからの対応がまずかった。会見を見ると「言い訳」にしか聞こえない。「法的に問題がなければいい」とも受け取れる発言が多いが、その時点で、NGである。「世間がどう思うか」を読み違えると大ケガをする。

もしかして、広報担当とそのような議論をして決めた結論なのかもしれないが、大切なのは、「公開する努力」を示すことである。「謝罪」と「説明」と「今後の改善と対策」である。明らかに、「不満」を持っている相手に「言い訳」をしても上手くはいかない。 世間は法律だけではなく、人々の感情で動いているからだ。

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