過ちを犯した方なのだから当然だといえばそれまでですが、それでも相手と別れられないとか、相手とは別れたがあなたともヨリを戻せない、一人にしてくれなどと、居直る人もいるのです。
あなたがそれほど嫉妬に苦しんでおられるということは、あなたが彼をまだ深く求め、必要としておられる証拠です。彼に居直られたらあなたの苦悩は、より深くなりますね。その彼と、時間をかけて傷つけあい、ロウソクのように夫婦関係を終わらせたいなら、その傷口をネチネチと塩で塗り続ければいいです。
あなたはチクチクいうことで、悔しさを紛らわせることができるタイプなのか、夫の反省する言質を繰り返し聞きたいのか存じませんが、このやり方は、かえってあなたから彼を遠ざけ、彼を薄情にするだけです。
戻るヨリも戻らなくなってしまう、効果のない責め方です。夫に今後数十年間、これをやり続けるしか自信がないのでしたら、今すぐに別れる方がお互いのためです。あなたが今、別れたくないと思っている夫との良い思い出にまで、泥を塗る行為です。
そのように生殺しにあった挙句、「息が詰まって苦しい、人を殺しても時効があるのに」と不穏なことを言って家出した夫もいます。あなたが今できる「薪をくべる行為」とは、彼にとって居心地の良い家庭を作ることなのです。
彼の反省の弁を聞く限り、あなたの心境でしたら私なら、彼を信じる方に賭けます。
悲しみにも限りがあることを知ろう
年を取るのも悪くないと思うのは、あまり親しくない人とでも、過去の苦い経験や秘密を、平気で笑って話す機会があることです。これはもう、あとは長くないから、恥もこの世にかき捨てという考えからではありません。
若いときは自分だけ特別に不幸だと思っていた苦労などがそうではなくて、それ以上の苦労を経験してきた人もザラにいるという悟りが前提になっているように思います。
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