親が元気なうちに聞きたい!「終活のホンネ」 「ライフメモ」があれば親子ともに納得がいく
子世代の争いを減らす遺品整理のやり方
東京都世田谷区、閑静な住宅街にある磯野家は、あれから30年もの歳月が流れ、もはやみなさんがご存じの磯野家ではなくなり、ゴミ屋敷と化していました。
子どもたちが巣立つ一方、きれい好きのフネも80歳と高齢になり、だんだんと掃除が行き届かなくなっていたのです。そんな中、波平(84歳)が事故で急死。自分の家庭のことで手一杯のサザエ(54歳)やワカメ(39歳)などにかわって、独身のカツオ(41歳)が実家の片づけをする羽目に。実家片づけアドバイザー、早川さんの助けを借りて、なんとかきれいになりました。
すっきりした茶の間ではちゃぶ台を囲んで、フネ、サザエ、カツオ、ワカメがホッとひと息ついています。
カツオ:「いろいろ大変だったけど、頑張って片づけてよかったよ」
サザエ:「でも、父さんは生前整理をしないで亡くなったから、お金の片づけや遺品整理が残っているわ」
ワカメ:「なんとかしなければね」
みんなの話を黙って聞いていたフネが、突然きりりとした表情になりました。
フネ:「私が逝くときは、父さんみたいに迷惑をかけたくないね」
カツオ:「……」
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