彼はその文字さえ読もうとしない可能性はありますが、それ以上あなたにできることはありません。彼はその方面の能力を極端に持たない人間だと、あなたがまず諦めることです。少なくともガミガミ言えば少しは直ると思わないことです。それと人間性を否定することは別です。
その方面の能力だけ、彼の意思とは別レベルで、備わらなかったのです。ある方面で特別に秀でる才能もあれば、逆もあることですから。本当に人間は、知れば知るほど人それぞれで、信じられない癖を持っているものですよ。
相手が変わらないなら自分が変わろう
私の知人にも、仕事はできるが身辺のことはまったくダメという人がいます。時間にルーズで時間の管理が苦手、忘れ物・落とし物が多い、貧乏ゆすりがひどい、ケアレスミスが多い、衝動買いが多い、思ったことはすぐに口にしないと気が済まないなどの悪癖持ちです。ある時、彼にいつも振り回されている彼の夫人は、それらが単なる悪癖ではなく、発達障害のひとつのADHDの症状に似ていることを知り、家族が我慢すれば済む問題ではないと判断し、医師に診てもらいました。
結果はこれらの症状があるからといって、必ずしもADHDではないと言われたそうです。半ば安心したそうですがその日を境に、その癖が深刻になっても困るので、大袈裟な叱責で夫を追い込むのは、極力自制するよう努力しているそうです。
そのうち彼は社会的にも信用を落とすに違いないと心配は尽きないそうですが、でんと構えると言っています。それでも時に、夫を見下ろしていることが有ると苦悩していますが、そこは人間ですものね。
ところでこの悪癖も、周囲の家族や伴侶が違えば、大問題にならずに済んでいます。ある時期の花形女性アナウンサーが、多くの障害を乗り越え、大恋愛結婚をしました。この職種の花形ですから才色兼備です。この才媛ですばらしい笑顔といつも一緒の男性は、さぞや幸福な毎日だろうと想像しました。
ところが何かで知ったのですが、彼女は、洋服はあちこち脱ぎっぱなし、いくつもの家事などが中途半端でやりっぱなしで、夫がその尻拭いでてんてこ舞いだそうです。彼女の言い分は、いつも時間に追われ、次の仕事を考えながら動いているからそうなるのだと「説明」していました。
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