言い訳だらけの｢だらしない夫｣への対応策 頭ごなしに怒るのは止めよう

私事ですが私はいつも大家族で育ち、暮らしてきました。その多くの期間は、入れ替わり私にしょっちゅうガミガミ言う人がいました。「ガミガミ」言う人と言われる人との力関係にもよりますが、ある人にはヘビににらまれたカエルのように、言い訳も謝罪も出る幕がありませんでした。ひたすら心にもない謝罪をして、その場を収めました。

それに比べれば、なぜ「ガミガミ」言われることが起きるに至ったかを「説明」できる関係の人の叱責は、私の中では消化不良度はずっとマシです。ここでいう私の「説明」は、相手にとっては謝罪前の「言い訳や弁解」で、それがますます相手を腹立たせたのは、あなたと同じです。

言い訳するのも愛情のうち

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しかしミスをしようと思ってしているわけではなく悪意もない、頻繁には相手との価値観の相違から生ずるものなので、頭ごなしに叱られると反射的に、自己防衛本能が働くのです。それは相手にとっては「自分を正当化する天才」という行為でしたが、私にとっては相手の怒りを少しでも早く収めたい、そして誤解を解きたいという、相手への思いからの素早さでもあったのです。

ミスそのもの以上に、彼の言い訳に腹立っておられるようですが、居直ってあなたと同じ様相でかかってこられるよりずっとマシだと、理解なさってください。

あなたが言われるように、彼に学習能力がないなら、あなたが更なる学習能力を発揮するときです。まず、あなたがどのように感情を込めて彼を叱っても、彼の注意力散漫は直らないと自覚しましょう。

これは私が半世紀以上前に、学校の先生から聞いた話です。米国の軍隊では、たとえば高度な技術を要する潜水艦内の複雑な機械でさえ、熟練でなくとも操作できるように、詳しく説明書きが手順に従って付いているそうです。「30度右回転の次はこれ」といった段取りだと聞きました。

その真偽はともかくそれに倣えば、ご相談者の駒田家では、次のようになるでしょうか。洗濯機のゴミ取り袋は、スイッチを入れる所に「ゴミ袋」と書いたシールを張る。あるいは彼が洗濯機を使う前に、あなたが先にその袋を入れておく。ドアの鍵問題や床暖付けっ放し問題は、内側からも外側からも、ドアを開けるときに目につくところに「鍵」と、床暖の部屋を出るときに目が付くところに、大きく「床暖切」と書く。