体力、根性なしでもランニングを続けるコツ 初心者こそ時間ではなく心拍数を知ろう
ランナーたちは、「走るのが楽しい」という。でも走らない、走れない人間から見ると、走るなんて苦しいだけだ。どうすれば「苦しい」を「楽しい」に変えられるのか? 中野ジェームズ修一さんが秘訣を教えてくれました。
時間ではなく心拍数を把握する
「三日坊主になる人のパターンは、だいたい決まっています。本人はゆっくり走っているつもりでも、実はオーバーペース。だから脚や心臓に無理な負荷がかかって、カラダのアチコチが痛くなり、『無理、走りたくない!』となってしまう。初心者向けのランニングの本などを読むと、最初は1キロ7〜8分間のペースでジョギングをしましょうと書いてあります。でも初心者は、タイムや距離を気にする必要はありません。どのくらいが自分にとって適切なペースなのかを把握するには、時間ではなく心拍数を知るのが一番なんです」
心拍数を把握することは、ランニングの効果を実感することにも繋がる。
「走ることで体脂肪が減り、引き締まったカラダになれば、効果を実感し、モチベーションも高くなります。でもそのためには、心拍数を体脂肪が燃焼しやすいゾーンに維持することが重要です。体脂肪がもっとも燃焼しやすいのは、最大心拍数の60〜80%と言われています。息が切れるほどのランニングは80%以上。脂肪燃焼のゾーンを超えて、むしろ脂肪が燃えにくくなります。一生懸命走っているのにぜんぜん痩せないという人は、このパターンです。60〜80%だと『ややキツイ』程度。少なくともこのゾーンで走っているぶんには、カラダに余分な負荷がかかることはないので、どこかを傷めたりすることもないでしょう」