新鮮!春だからこそ食べてみたい「野草」5選 タンポポはほぼ余すところがない
ようやく春らしい陽気が続くようになってきた。野菜の収穫には早いかもしれないが、自然にはすでに食べられる植物がそこら中に生え始めている。
野生の植物は耐寒性が強く、冬と春の季節の変わり目に起こりやすい気候の変化への適応性も高い。実際、自分の足元を見ると、「おいしい植物」が結構たくさん育っていることに驚くことだろう。
その前に、自然に生えている食用植物を探すのに押えておかなければならない3つの鉄則がある。1つ目は、種類の確定できない植物は食べないこと。2つ目は、農薬や除草剤がまかれていたり、土壌が汚染されていると思わしき場所に生えているものは食べないこと。そして最後に、環境を考慮して採取の仕方や採取量を工夫すること。この鉄則を胸に、どんな春の野草が食卓に色を添えられるか見てみよう。
タンポポは「すべての部分」が食べられる
タンポポ
おなじみのこの野草の葉っぱが食べられることは当然知っているだろうし、食品店で見掛けたことがあるかもしれない。しかし、タンポポの「すべての部分」が食べられることはご存知だろうか。
たとえばタンポポの根は、柔らかければにんじんと同じような調理が可能で、固い場合は、刻んで乾燥させて炒ることで、コーヒーのような飲み物として楽しむことができる。樹冠と呼ばれる、主根と葉っぱの接合部は、副菜や野菜炒めにするとおいしく食べられる。
花の部分は、サラダに入れることで彩りと苦みを加えられるし、フリッターとして揚げてもいい。長い茎の部分でさえ、たくさんあれば麺のように茹でて食べられる。
私のお気に入りの食べ方は、塩コショウの効いたにんにく入りのピザ生地を用意し、プロシュットやチーズ、卵をのせて焼き、オーブンから出したところに生のタンポポをたくさんのせて食べる、というものである。