ソフトバンクとイー・アクセス統合でつながりやすさは
これで、ソフトバンクのつながりやすさにどう変化があるのか。まず、基地局に関してはLTE対応の基地局が2013年3月時点でソフトバンクの2.1ギガヘルツ帯対応の2万局に加え、イー・アクセスの1万局が加わり計3万局になる。イー・アクセスの基地局は東京、大阪など大都市圏を中心に存在するため、ソフトバンクが電波不足に頭を痛める大都市圏では電波逼迫解消に一定の効果がでる。しかし、イー・アクセスが基地局敷設を重点的に行ってこなかった地方部では経営統合の恩恵は見込めない。
兆円単位のインフラ投資が必要なうえ周波数帯獲得も総務省の割り当てが必要で、参入障壁が非常に高い通信業界。そのうえに、これまで低価格競争をしかけてきた2社が統合すると、さらに価格競争がおきにくくなる可能性もある。ただでさえ大手3社が2割近い営業利益率を上げる、高収益業界で進む寡占化。利用者にとってはマイナスの影響も十分に考えられる。
■会見終了後も多くの報道陣が孫社長らを取り囲んだ
(麻田 真衣、撮影:梅谷 秀司 =東洋経済オンライン)
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