アパレルから弁護士へ転身した男の恋愛観 弁護士の婚活事情最前線<5>
しかし、史也の場合、そんな理由で女性とケンカをすることはない。史也はこちらの話によく共感してくれ、決して頭ごなしに否定したりしない。まるで同性と話しているような居心地の良さに、なんでも相談してしまう女性は多いだろう。
もっとも、分かる分かると共感するのは簡単で、女性のどうでもいい相談に、お説教をしてくる中には、相手のことを真剣に考えて問題を解決してあげようとする誠実ないい男がいたりするのだが、案外それに気づかない女は多い。
彼女の有無を尋ねると、うーん、いない……かなぁ? と言葉を濁す史也。相手の女性がかわいそうでならないが、それでいてどことなく憎めないのが彼のずるいところだ。
ファッションと食べることが大好きな史也はレストランにも詳しい。彼女のような女性と一緒に行って好評だった、お気に入りのレストランは広尾の『ラ・ボンバンス』だという。
婚前契約を結ぶのか?:No
結婚願望はほとんどないという史也は、婚前契約って何? と首をかしげてみせた。そして、結婚願望は全然ないけど、まぁ女の子がどうしてもしたいって言うんだったらしてもいいかな、と笑う。
これまで4人の男性弁護士が登場した弁護士婚活事情。どうやらあまり結婚願望のない人が多いようだ。28歳で男女の力関係が逆転するとはよく言ったものだが、やはりいつでも結婚できるという自信と、気ままな生活の快適さが男性から結婚を遠ざけているように見受けられる。
また、弁護士の場合、本当にモテるのは一部であっても、モテる職業であるという根強いイメージからくる慢心と、激務に追われているうちに毎日が過ぎていくという環境も影響しているのだろう。弁護士という肩書に惹かれて寄ってくる女性とは結婚を考えられない、と警戒心が強いタイプもいる。
弁護士の婚活も一筋縄ではいかないようだ。
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