客席から富士山を撮影するなら、なるべくレンズを窓に密着させるとよい。窓への反射が写り込まず、手ぶれも防ぐことができる。スマホのシャッター音は意外に大きいので、デッキに出て乗降扉から撮影した方がスマート。富士山が見えてきてから工場の煙突が現れるまでは1分ほどあり、慌てなくても大丈夫だ。
座席から撮る場合は、スピーカーを指で押さえて撮影するとよい。iPhoneなら、ホームボタンの右下の穴を親指か人差し指でふさぐようにする。また、そのままでは少々富士山が小さく写るので、デジタルズームを活用しよう。電線や架線柱が邪魔をすることも多いので、デッキから撮るなら連射機能を活用したい。
新富士駅のホームも、富士山のビュースポットだ。ホームの両端に屋根のないスペースがあり、そこから富士山を一望できる。上り東京方面のホームがおすすめだ。「こだま」なら、ほぼ確実に5分停車するので、慌てずホームの端まで歩いて行ってみよう。
新富士駅を発車すると、すぐに富士川橋梁を渡る。ここも富士山のビュースポットとして有名だが、車窓から眺めると、橋のトラスが邪魔をして少し見づらい。しかし、富士川の雄大な流れの向こうに見える富士山は、やはり格別だ。スマホで撮るなら、トラスを避けてきれいに撮るのは難しいので、ここは動画がおすすめだ。
美しい姿は早朝に
富士山は、東海道新幹線最大の 見どころだが、残念ながらいつでもきれいに見えるわけではない。曇っていれば見えないし、晴れていても、スモッグや大気中の水蒸気によって視界が遮られ、見えないこともある。
新幹線から富士山が見える日がいちばん多いのは1月で、逆に少ないのは梅雨時の7月。きれいに見える確率が高いのはやはり冬場で、11月から3月上旬にかけてがおすすめだ。これからの時期は気温が上がり見づらくなるが、空気の澄んだ早朝などはまだまだ美しい姿を見ることができる。
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