新幹線「両側の車窓」から見える富士山のナゾ 東京発なら進行方向右側…だけではなかった

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新幹線の車窓から見える富士山(2009年撮影)。順に富士市江尾付近、富士川橋梁通過(下り列車から)、安倍川付近で海側に見える富士山(上り列車から)
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富士川橋梁は有名な撮影スポットだが車窓からはトラスが邪魔をする

客席から富士山を撮影するなら、なるべくレンズを窓に密着させるとよい。窓への反射が写り込まず、手ぶれも防ぐことができる。スマホのシャッター音は意外に大きいので、デッキに出て乗降扉から撮影した方がスマート。富士山が見えてきてから工場の煙突が現れるまでは1分ほどあり、慌てなくても大丈夫だ。

座席から撮る場合は、スピーカーを指で押さえて撮影するとよい。iPhoneなら、ホームボタンの右下の穴を親指か人差し指でふさぐようにする。また、そのままでは少々富士山が小さく写るので、デジタルズームを活用しよう。電線や架線柱が邪魔をすることも多いので、デッキから撮るなら連射機能を活用したい。

新富士駅のホームも、富士山のビュースポットだ。ホームの両端に屋根のないスペースがあり、そこから富士山を一望できる。上り東京方面のホームがおすすめだ。「こだま」なら、ほぼ確実に5分停車するので、慌てずホームの端まで歩いて行ってみよう。

新富士駅を発車すると、すぐに富士川橋梁を渡る。ここも富士山のビュースポットとして有名だが、車窓から眺めると、橋のトラスが邪魔をして少し見づらい。しかし、富士川の雄大な流れの向こうに見える富士山は、やはり格別だ。スマホで撮るなら、トラスを避けてきれいに撮るのは難しいので、ここは動画がおすすめだ。

美しい姿は早朝に

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湿度が上がらなければ都内からも富士山はよく見える。品川〜新横浜間、西大井付近の車窓から眺める富士山(2009年撮影)

富士山は、東海道新幹線最大の 見どころだが、残念ながらいつでもきれいに見えるわけではない。曇っていれば見えないし、晴れていても、スモッグや大気中の水蒸気によって視界が遮られ、見えないこともある。

新幹線から富士山が見える日がいちばん多いのは1月で、逆に少ないのは梅雨時の7月。きれいに見える確率が高いのはやはり冬場で、11月から3月上旬にかけてがおすすめだ。これからの時期は気温が上がり見づらくなるが、空気の澄んだ早朝などはまだまだ美しい姿を見ることができる。

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