新幹線「両側の車窓」から見える富士山のナゾ

東京発なら進行方向右側…だけではなかった

東海道新幹線のハイライトともいうべき、富士市江尾付近から眺める富士山

東海道新幹線の車窓のハイライトとも言える富士山。その姿が見えるのは、概ね品川から浜松の先、浜名湖までの区間だ。最初は、品川駅を発車して大崎で高架線に上がったところ。E席側の右前方に早くも美しい姿を見せてくれる。

平塚付近も、富士山を見晴らせるスポットだ。以前の記事で紹介した、湘南日向岡住宅の背後に富士山がそびえる。天気が良ければ、丹沢の大山とともに一望できるだろう。

三島駅を発車すると、いよいよハイライトがやってくる。「のぞみ」なら三島駅通過から約4分、「こだま」なら三島発車から約5分経過した頃だ。

幕が開くように現れる富士山

この連載記事の過去記事はこちら

静岡県富士市江尾付近。ここで見える富士山は、何より登場の仕方が素晴らしい。茶畑の向こうにちらりと見えていた姿がいったん完全に見えなくなり、次の瞬間、するすると現れる。手前の山は愛鷹連山。そのなだらかな山並みが、まるで舞台の幕のような役割を果たしてくれる。冬の特によく晴れた日は、車掌から「本日は右手に富士山がよく見えております」と案内放送が入ることもある。

この付近は東海道新幹線有数の撮影スポットでもあり、富士山と愛鷹連山を背景にした新幹線の写真は、誰でも一度は見たことがあるだろう。視界に遮るものがほとんどなく、麓から頂上まで見渡せる富士山。やがて、白い煙を上げる工場の煙突が現れ、列車は新富士駅に進入して行く。

車内のあちこちから、スマホで写真を撮る音が聞こえてくるのもこの辺りだ。A席側に座っている時などは、周囲のシャッター音で、富士山の見えてきたと気付くこともある。

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