おおさか維新、本格的な国政政党を狙う 評論家・塩田潮が浅田均政調会長を直撃

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「消費税率10%には反対」「軽減税率にはもっと反対」と浅田氏(撮影:今井 康一)

消費税率10%には明確に反対です。もともと僕らは消費税の地方税化を主張していますが、それとは別に、今はアベノミクスの偽薬効果もあって、税収が年間56兆円に達しています。この段階で経済を冷やしてしまう消費税増税には反対です。税収が減るからです。

塩田:自民党と公明党が消費税率10%実施時に軽減税率を導入することで合意しました。

浅田:あれはもっと反対です。税率の線引きで、利権の巣窟となりますよ。

浅田氏「橋下氏はいつか出てくる」

塩田:橋下さんは「政界引退」を実行中ですが、今後はどんな活動を。

浅田:立場はおおさか維新の政策・法律顧問です。中では今までと同じつきあいをしていますよ。党の戦略本部会議にアドバイザーとして参加して意見交換しています。発言はしますが、最終的に行動・活動するのは現職の各級議員ですから、彼は「最後は決定はあんたらがせえ」「自分はこれだけのアドバイスはする」と、線は引いています。

でも、いつか出てくると思いますね。8年間も走りづめで走ってきたから、余裕を持ちたいのでは。最近は「一有権者として」「一国民として」というメールをくれます。行政の当事者ではなく、ゆったりした目線で客観的に世の中や世界の動きを見る時間を持ってもらって、それを肥やしにして、次に出てくるときの材料にしてほしいと思っています。本人はいろいろと考えています。人を育てるのではなく、率先垂範して「これが政治だ、政治家だ」といった政治家像を自己実現してほしいですね。

塩田:今夏の参院選で、おおさか維新の獲得議席の目標は。

浅田:選挙区で5以上、初めての橋下抜きですから、比例区(13年選挙は6)は前回くらい取れたら、と思っています。彼は4月からテレビにも出るという話です。彼の実績が再評価されるなら、それなりの効果は期待できると思っています。

塩田:安倍首相が衆参同日選を仕組んだ場合、橋下さんの総選挙出馬はありますか。

浅田:今回はないでしょうね。ですが、またマスメディアに戻って、政治を見ていて「何やっとるんじゃ」と我慢できなくなることを期待したいです。

塩田:自分に対する期待感がどれだけ広がっていくかを見極めているとか。

浅田:彼はそこまで計算していないですよ。計算高くないし、謙虚です。深慮遠謀はありますが、8年間でこれだけのことをやり遂げたと自分で満足しているところもあります。だから、本当に戻ってこない可能性もありますよ。

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