おおさか維新、本格的な国政政党を狙う 評論家・塩田潮が浅田均政調会長を直撃

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あさだ・ひとし おおさか維新の会政務調査会長・大阪府議会議員。1950年12月大阪市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。日本放送協会(NHK)に入り、留学、スタンフォード大学大学院修士課程修了。経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部、パリに赴任。1999年、父親の浅田貢氏(当時、大阪府議)の要請で帰国、同年大阪府議に当選。現在5期目。2010年大阪維新の会発足以来、政調会長を務める。維新八策をまとめた。(撮影:今井 康一)

それから、教育の無償化も主張しています。義務教育だけでなく、保育園・幼稚園から大学まで無償化し、機会平等主義を徹底させる。成長戦略というか、未来への投資の一番の重要な部分です。公共工事よりも、人にお金をかける。こちらも「義務教育はこれを無償とする」という憲法第26条をいじることになる。

今までと全然違う発想で憲法改正を唱える新しいグループがあると認知してもらいたい。

塩田:去年、おおさか維新を旗揚げしましたが、国政進出後、離合集散の繰り返しです。

浅田:最初は安倍晋三氏(現首相)をドリームチームのトップに担いで一緒にやりたかったけど、できなかった。次に石原さん、その次に江田さんのグループと組んだけど、うまくいかなかった。その経験で何を学習したかというと、やはり政党としての生い立ちが全然違うという点です。

「地域政党」から出発、ほかは中央集権志向

僕らは大阪を元気にしたいという目的で地域政党から出発した。代表も幹事長も首長、政調会長も地方議員という布陣で、首長を取り、地方議会で議席を増やす活動を続けて、仲間の中から何人かを国会に送り込んだ。地方議員、首長、国会議員に上下の関係が全然ない。ところが、他の政党は中央集権体制です。国会議員の秘書を地方議員に立てるといった国会議員中心のグループで、ベクトルが全然違う。方向性も活動方針も違う。それなら、一からやり直しましょうというのが別れた根本の理由です。

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