「民進党」は、発足前から難題が山積している 野党結集にも足並みの乱れ
民主党と維新の党は3月27日に都内で結党大会を開き、民進党となって出発する。その直前にFNNが行った世論調査によれば、27.6%が民進党に「期待する」と答えているが、これを「新党への期待が薄い」と見るべきか。それとも「意外と健闘している」と見るべきなのか。さらに野党共闘への期待に繋がっていくものなのか。
結論からいえば、発足前から問題山積であり、発足早々に行き詰まる可能性すらある。そのことは後段で詳述するとして、まずは新党結党前夜の動きを見てみよう。
一部で残るわだかまり
民主党は3月22日夜、党本部で全国幹事長会議を開催した。およそ2時間半の同会議で質問として出たのは、新党になって以降の党員募集の方法をどうするかなど、おおよそ手続きに関するものに終始したという。新党結成自体については、表だった批判はほとんど出てこなかった。しかし一部では、いまだにわだかまりが残っているようだ。
「今回の結党大会は参院選の前に行われるため、ロゴマークや重点政策を発表して一気に勢い付かせる必要がある。ところがロゴマークの決定は連休後、マニフェストの発表は与党が発表している中身を見てから行うという。やることなすこと、全てが遅い」
同会議後、ある県連幹事長はいらだちを込めてこう述べた。ロゴマーク決定が遅延した理由は、執行部が昨年発覚した東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム白紙撤回事件を懸念しているからである
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