人柄を感じる「魂のエントリーシート」とは? テクニックより「自分らしさ」をわかりやすく

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そういう意味では、「○○を変えてきました」「○○を解決しました」というように成果が書かれているにもかかわらず、それがどれほどの苦労や工夫を要したものなのか、かけた時間や努力の様子、周囲からの評価など具体的なことに何も触れられていなくて、伝わりづらいものがあります。そういうエントリーシートをみると「もったいないなあ」と感じます。

また、自分の持ち味を「課題解決力」や「コミュニケーション力」のような抽象的な言葉でまとめられてしまっていて、具体的には伝わってこないものもあります。「○○○力」などの言葉は便利な一方で、リアルな印象にはつながりにくいものです。その結果、何となくわかるようでいて、「その人らしさ」がうまく表現できないことになりがちです。

そんなときは、できるだけ具体的な言葉に置き換えてみるといいでしょう。「コミュニケーション力」でも、「人の話をじっくり聞くことができる」「わかりやすく伝えることができる」など、具体的にしていくことで、それぞれの個性が伝わりやすくなるのではないでしょうか。
とはいえ、そういった言葉を見つけるのもなかなか難しいものです。

そんなときには、表現や言い回しのヒントになるような情報が、たとえばリクナビのコンテンツにもありますので、参考にしていただければと思います。

大切なことは、格好良い言葉を使ってまとめたり、表現テクニックの工夫に走ったりするのではなく、「わかりやすさ」を磨くことです。できるだけ具体的に、平易な言葉で伝えることが大事です。

「わかりやすさ」を磨くためにお勧めの方法

「読み手」を意識して、わかりやすい内容にするためにおすすめなのは、エントリーシートをいろいろな人に読んでもらうことです。人に見せるのが恥ずかしいという声をよく聞きますが、エントリーシートは最終的には人に見せるものですから、恥ずかしがっていては何も始まりません。勇気を出して、誰かに見てもらいましょう。

最初からうまく書ける人はほとんどいません。今すでにしっかり自分が伝わるような完成度の高いエントリーシートを書いている学生は、たとえばインターンシップへの応募などで何度もエントリーシートを書いていたり、早めに準備したりして何度もブラッシュアップしているケースが多いようです。

また、他の人に読んでもらうと、その後、いろいろな相談もしやすくなります。就活生同士で見せ合うのもいいですが、大学のキャリアセンターのスタッフ、保護者、大学の先輩など社会人に見てもらうのがおすすめです。孤独になりがちな就活で、自分の味方、支えてくれる人ができるのは、とても心強いですよ。

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