人柄を感じる「魂のエントリーシート」とは? テクニックより「自分らしさ」をわかりやすく

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エントリーシートをいろいろな人に見てもらうと、「なるほど」と思う意見をもらうこともあれば、「ちょっと違うかも」と感じるアドバイスを受け取ることもあるでしょう。受け取った意見を、無理に全部、反映させる必要はありません。最低限、伝えたいことが伝わるかどうかを優先して、自分なりのエントリーシートにするために活用すればいいと思います。

エントリーシートのマナーについても、お伝えします。企業が学生のエントリーシートを読むとき、その場に皆さんはいません。あるのはエントリーシートだけ。面接での第一印象が大切なように、エントリーシートでも第一印象で損しないための、最低限のマナーは大事です。

記入欄に小さな字でぎっしり書きこまれていると読みづらいですし、写真が斜めに貼ってあれば、雑な印象を受けます。文字の上手下手に関係なく、丁寧に書いてあれば、それだけ真剣さが伝わります。空欄がない、手書きであれば修正ペンでの書き直しがないなど、最低限のマナーが守れていれば、それだけ本気で取り組んだ姿勢が伝わります。これも、知っておくといいでしょう。

先入観にとらわれず等身大の自分を

最後に、人事の人たちは、皆さんが思っている以上に、学生のことを理解しようと思ってくれています。エントリーシートも、良いところを読み取りたいと思いながら読んでいるのです。

また、企業の人事の方から「自社の良さが学生にうまく伝えられない」と悩んでいるという声をお聞きすることもあります。人事の方々も、学生の皆さんと同じように、先入観にとらわれない「ありのままの自社の姿」をどう伝えるか、試行錯誤しているのです。企業も、学生の皆さんも、お互いに等身大の良さを伝えられることが、いい採用・就職のポイントになると思います。

繰り返しになりますが、就職活動において、多くの学生が避けては通れないエントリーシート。できるだけ多くの人に目を通してもらい、準備すればするほど、自分らしくブラッシュアップされていきます。

今年の就活生は、売り手市場で恵まれた環境です。企業の採用意欲も引き続き高い傾向にあるので、落ちついて、自分らしさをアピールし、自分に合った進路を見つけてほしいと思います。

杉村 希世子 リクルートキャリア 就職みらい研究所 主任研究員

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すぎむら きよこ

1994年リクルート新卒入社。一貫して人材関連事業に従事。転職情報誌『とらばーゆ』編集部、2度の育児休暇を経て2007年より『就職ジャーナル』編集部。自己分析、エントリーシート、面接など就職活動ノウハウの記事を多数手掛る。GCDF-Japan(キャリアカウンセラー資格)取得。
 

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