実現なるか!東京オリンピック--52年ぶりの開催目指す東京とライバル都市の思惑
開催都市はIOC委員による多数決投票で決定する。過半数に達した都市がない場合、投票ごとに最下位の都市を除外し、一つの都市が過半数の票を獲得するまで続けられる。
この結果、最初にトップになった都市が選ばれない“番狂わせ”が生じることもある。14年冬季の開催地決定の過程では、第1回投票の結果はピョンチャン(平昌)、ソチ、ザルツブルクの順。過半数の票を得た都市はなく、最下位ザルツブルクを除外して上位2都市で第2回投票が行われた。そのザルツブルクの票が2位のソチに流れ、第1回投票で1位だったピョンチャンはソチに敗れてしまった。
今回のIOC総会で投票権を持つ委員は105人(IOC委員数は106人だが韓国の委員1人が資格停止)。だが、候補都市のある国の委員とジャック・ロゲ会長は投票に参加しないため、第1回投票は彼らを除いた97人で行われる。東京の招致関係者は「第1回投票では票が割れる」と予想し、第2回投票以降で、すでに脱落した都市への票が東京に流れ込むのを期待する。「東京は20票程度を確保したが、確実に第1回投票を通過するために25票欲しい。ここさえ突破できれば最後までいけそうだ」と、ある関係者は語る。
フランスは戦闘機購入の見返りにリオを応援
9月2日、ブラジルのルラ大統領はスペインのカルロス1世国王と電話会談を行い、先に脱落した都市が次回の投票でもう一方の支持に回ることで合意したことを明らかにした。同7日、フランスのサルコジ大統領はリオ支持を表明、「フランスの持つ票(2票)はすべてブラジルのものだ」と言い切った。同日、フランス大手航空機メーカー製の戦闘機36機をブラジル政府が同国軍の次期戦闘機として調達する計画があることを、通信社が報じた。
各国がさまざまな思惑を持ちながら臨む投票の結果は、順調にいけば、2日午後6時過ぎ(日本時間3日午前1時すぎ)に発表される予定だ。
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