フリック入力より快適?「次の選択肢」の実力

10キースタイルながら、ローマ字日本語入力

個人的には、10キー入力もフリック入力も、できなくはないが、あまり馴染めなかった。それというのも、もともとローマ字入力主体の頭になっているので、文字を入力するのに「あかさたな〜」で考えてないんである。

したがってスマートフォンを使うときは50音の10キー入力スタイル、パソコンを使うときはローマ字のキーボード入力スタイルと、頭を切り替える必要があった。スマートフォンでもキーボードを出してローマ字入力することは可能だが、タイプミスが多く、その修正に手間取る時間がもどかしい。何かうまい方法がないかとずっと探していた。

10キーでローマ字入力を実現した新スタイル

しかしここに新しい選択肢ができた。Andoridのアプリとして提供されている「アルテ on Mozc」は、10キースタイルながら、ローマ字で日本語が入力できるソフトウェアキーボードだ。

中央部から端へ指を動かすのが基本動作

母音がL字型に配置され、残りの部分に子音を表すアルファベットがある。つまり中央部から端、中央部から端と、常にそのパターンで文字を入力していく。

すでに50音フリック入力をマスターしている人にとっては謎配列かもしれないが、ローマ字入力メインの人間にとっては、わりと納得できる配列である。母音の中に「Y」があるのは、「にゃ」「にゅ」「にょ」「ちゃ」「ちゅ」「ちょ」といった小書文字の入力に対応するためだ。

母音を除いた7つのキーの中にすべての子音は搭載できないので、サブ扱いになっている子音もある。たとえば「さ」を入力するときは「S」-「A」とタイプするが、「ざ」を入力するときは「Z」-「A」だ。Zは、Sキーを右にスワイプすることで入力できる。この辺りは、50音入力のセンスも取り入れている。

入力はアルファベットを個別にポチポチとタップしてもいいが、指を離さずに連続でなぞって入力することもできる。「さ」であれば、「S」のキーを押して「A」の位置まで指を滑らせれば、入力できる。「ざ」の場合は、「S」のキーを押して一旦右に行ったあとAの位置まで滑らせる。いちいち指を離さないので、指の負担も軽減される。

子音+母音+母音のような入力も、連続で行ける。たとえば「労災」と入力したい場合、「R」を押して「O」に行きそのまま「U」まで滑らせれば「労」が、「S」を押して「A」に行き「I」まで滑らせれば「災」が、一気に入力できる。漢字1文字を1ストロークで入力できる感覚に近い。

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