メジャースタジオ勤務で感じた“純ドメ”日本人の強みと弱み《ハリウッド・フィルムスクール研修記4》
これは極端な意見だと思いますし、少なくとも日本の映画業界では実績のない私のような存在は英語力を磨くに越したことはありません。
ただ、彼が言わんとしているのは、本気で日本とビジネスをしたいまっとうな外国人は、英語が達者なだけな人間ではなく、たとえ語学が完璧ではなくても日本のエキスパートと仕事することを選ぶ、ということです。
インターンを始めた当初は、アメリカ人学生と同じ業務がこなせず、日本関連の仕事ばかりを担当されることに焦りや不満もありました。しかし、仕事が評価され、自分が持っている知識や情報が重宝されるにつれ、自分が戦うべきフィールドが明確になり、余裕をもって仕事ができるようになってきました。
留学1年目はひたすら“純ドメ”の自分を欧米化することに努めてきましたが、残り1年の留学生活、ハリウッドと日本をつなぐ自分なりの役割を探っていきたいと思っています。
木野下 有市 (きのした・ゆういち)
1980 年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒業後、広告会社にて大手飲料・製薬メーカーの広告キャンペーン等を担当。2008 年8 月よりアメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI/米国映画協会)大学院にて映画プロデュースを専攻。ギャガ会長・東京国際映画祭チェアマン依田巽氏の寄付で設立されたAFIの奨学金を受け、芸術学修士の取得を目指して勉強中。
・(3)ハリウッドで活躍する“アラサー”日本人たち - 09/08/12
・(2)「営業」だった私がフィルムスクールを選んだ理由 - 09/07/22
・(1)ハリウッドの就職事情、インターン探しで見えた米国エンタメ業界 - 09/07/08
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