メジャースタジオ勤務で感じた“純ドメ”日本人の強みと弱み《ハリウッド・フィルムスクール研修記4》

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 もちろんTBSによるプロモーションや、テレビドラマとの連動もありますが、「甲子園」という要素を無視するわけにはいかないでしょう。

マンガの「タッチ」など脈々と続く甲子園モノの歴史や、夏休みに祖父母と一緒に地元の高校を応援する原体験、松井の4連続四球や松坂の決勝ノーヒットノーラン達成といったドラマなど、日本人にとっては“High School Baseball Tournament”では片付けられない文化的文脈が甲子園にはあります。そんな事例を用いて理由を説明をしたところ、アメリカ人たちも納得をしていました。

また、スタジオには映画の企画が、監督や俳優込みで売り込まれてくるケースもあります。過去の監督作品や出演作品の興行収入を調べることは簡単ですが、人々の中にある彼らのイメージはもっと複合的に作られていきますし、それは日々変化していきます。それは日本で暮らしながら、日々メディアに触れていないとわかりづらいことです。

たとえば、「おくりびと」に主演した広末涼子さん。3年前であれば今とはイメージがかなり異なっており、起用は難しかったではないかと思います。

文化的な背景から、ゴシップまで「日本」を知りつくしていることは“純ドメ”ならではのアドバンテージです。

独特な業界構造や商習慣

また、日本人にとっては当たり前の業界構造も、未知の部分が多いようです。たとえば、「日本の映画のエンドロールには山ほどプロデューサーという肩書の人間がいるが、一体、本当は誰が企画しているのか」という質問を受けました。

「ROOKIES」のようなテレビ局主導の映画では、テレビ局の社内プロデューサーが企画している、という説明をしても最初は理解ができません。なぜなら、ハリウッドのスタジオには社内プロデューサーという存在自体がおらず、外部の人間に企画を頼っているためです。

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