TOEIC改定、問題はこんなにも変わる! 「全体理解」が厳しく問われる

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このほかにも、前項でも触れた「トリプルパッセージ」もそうですし、新・TOEIC試験のパート3、パート4で登場する「リスニング+表参照」の問題も、パート6の挿入問題もしかりです。一部分だけの理解ではなく「全体理解」ができなければ解くことが難しい問題がかなり盛り込まれます。

こうしてみると、新・TOEICの特徴、「自然な英語」と「実践的な英語」の追求というのが、本当に問題レベルで落とし込まれているのがよく分かります。

エッセンシャルな単語力を!

『Storyで覚える! TOEICテスト エッセンシャル英単語』(山内勇樹著、かんき出版)。上の画像をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

このアップデートは、実践的な観点からはとてもポジティブな変更であったと感じられます。テストである以上、いくぶんまだ「攻略されてしまう」という範囲は残っているかもしれませんが、「自然で実践的な英語を身につけよう!」という根底にある意図は明確に伝わってきます。TOEICを、半ば形式的に受験していた個人や、人材評価の一部として使ってきた法人は多いと思いますが、これからの新・TOEICは、人材評価の指標としての使用価値が本格的に高まっていくのではないかと思います。

くり返しになりますが、英語力の根底にあるのは「単語力」。どれだけ一生懸命読んでも、聞いても、知らない単語は知らないので、答えられません。これから身につける自然な英語、実践的な英語をより確固たるものにするために、単語の本質(エッセンス)を追求し、エッセンシャルな単語力を身につけていきましょう! 正直、それだけやっていれば十分なのですから。

(構成:山岸美夕紀)

山内 勇樹 Sapiens Sapiens代表取締役・最高責任講師

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やまうち ゆうき

1980年、長崎県生まれ広島育ち。UCLA(カルフォルニア大学ロサンゼルス校)卒。
高校時代はバスケットボール部に所属し、全国大会出場経験を持つ。卒業後はバスケットボールを続けるために単身渡米。帰国後、英語を独学で身に着けた経験を活かし、語学教育・留学サポートを行う株式会社Sapiens Sapiensを設立する。
設立後は、人材教育・育成のための英語学習Eラーニングシステム「Buffet」などを開発。10年で1万人の受講生を指導してきた。また、MBA/EMBA派遣留学サポートも行い、グローバルリーダーの育成も手掛けている。独自のTOEIC指導法には定評があり、多くの受講生のスコアを3か月の指導で大幅にアップさせている。
TOEICテスト 990点満点。TOEICテスト SW(Speaking & Writing) 400点満点(日本で1位 (タイ))。

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