チーム力停滞の悪循環 トヨタ“子会社”の功罪
すでに15年以上も前の話だが、驚くことに、グランパスがそれなりに市民権を得た現在でも、心理的な距離感はそう縮まってはいない。
競技場の優先順位はあくまで陸上競技にあり、グランパスのスケジュールは二の次だ。メインスタンドの一部を除いて、観客席の頭上に屋根はなく、天候によっては厳しい試合観戦となるが、それが改善される気配はまだない。
現実に、観客数はリーグ平均を下回って久しい。昨年のホームゲーム平均入場者数は1万7000人弱。瑞穂陸上競技場の収容人数2万人はなかなか埋まらない。クラブのチーム力や人気は目に見えて上がらず、当然、行政など周辺の評価も上がらない。それがまたチーム力を停滞させるという悪循環にはまっていた。
実際、クラブは迷走を続けた。名将アーセン・ベンゲル氏が英プレミアリーグへ去って以降、「優勝請負人」と名が付く人物を連れてきては、1年ほどで解任するということを繰り返してきた。「自称代理人のような人たちに食い物にされたのかもしれない。選手のスカウトも、華のある選手かどうかで決めていた気がする」とあるサッカー関係者は話す。
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