料理動画メディアの黒船が日本にやって来る 「テイストメイド」のグローバル戦略とは?
2016年、「テイストメイド」は、日本やドイツ、スペイン語圏など10カ国のマーケットで成功を収めたいと考えている。
「この会社の創業時から、世界規模でビジネスチャンスがあると確信していた」と、共同創業者のラリー・フィッツギボン氏はいう。「我々は世界各地で、それぞれのマーケットとの関係を構築してきた。今後は、この関係性を活性化させることを視野に入れている」。
同社は、オーディエンスを発掘することの大きな手助けとなったディストリビューション戦略を採用することで、新しい市場での成長を計画している。
分散型で成功するコツ
たとえば、610万人のフォロワーがいるブラジル版のFacebookページは、旗艦(米版)ページと似ている。多くのビデオコンテンツは、地元料理を短い時間で紹介するレシピだ。しかも、そのビデオの製作クオリティは高く、料理は可能な限り食欲をそそらされるショットばかりだ。「テイストメイド」のコンテンツに1分以上のビデオはめったにない。
現在、インスタグラムにおいて米版のフォロワーは、47万8000人。ブラジル版のフォロワーは、15万4000人だ。両アカウントのコンテンツはとても類似していて、ビデオはさらに短く(15秒か、それ以下)、レシピにはキャプションがついている。2015年12月、インスタグラムにおいて、米版アカウントは70万6000の視聴を記録。ブラジル版アカウントは12万4000の視聴を記録していた(いずれもチューブラーによる)。