料理動画メディアの黒船が日本にやって来る 「テイストメイド」のグローバル戦略とは?

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YouTube上のコンテンツは、ほかのプラットフォームとは、少し違いが見られる。ほかと比べて長尺な、フードや旅行、レシピなどのビデオをシリーズで配信しているのだ。2015年12月には、アメリカとブラジルの両チャンネルで、410万もの視聴を記録していた。

ブラジル版のアカウントは、視聴総数において相当数のパーセンテージを占めてはいるものの、「テイストメイド」は同国内に専用オフィスを設置していない。その代わり、50人のブラジル人ビデオクリエイターから成る「少数」グループが、コンテンツ制作やプログラムをポルトガル語チャンネル向けに行っている。共同創業者のスティーブン・キッド氏は、これまでにブラジルで十分な地位を確立できたため、2016年にはオフィス開設を検討しているという。

同氏によると、「テイストメイド」はブラジルで行った施策と同じものを、新たに進出予定の市場で実施する意向はないとのこと。「あのモデルは過去に成功を収めたし、我々は同じ戦略の再現を視野には入れている。しかし、市場はそれぞれ違うので、あらゆるやり方を検討したい」と、キッド氏は語った。

日本は次なる「テイストメイド」の進出先になっている。同社はすでに、Facebookとインスタグラムの日本版アカウントを開設。2017年にはYouTubeなどのプラットフォームでアカウントの追加をしたいという。

「テイストメイド」は、YouTubeやSnapchatの「ディスカバー(Discover)」、そして自社アプリ上での広告や複数のソーシャルプラットフォームでのシリーズ化したブランデッドコンテンツで収益を上げている。同社は、これらによってブラジルで拡大できたし、世界的に成長するに当たり、さらなる活用をしていきたいとキッド氏は話している。

プラットフォーム上で人材獲得

「テイストメイド」は、本国アメリカのアカウント上で、アメリカ国外の才能ある人材の活用を拡大し、世界的な成長戦略のひとつとしていくという。

たとえば、2015年後半に同社はブラジル人クリエイターのひとり、ダニエル・ノーチェ氏とコラボ。フードや旅行ビデオをSnapchatの「ディスカバー」向けに制作した。

また、「テイストメイド」の提携チャンネル、オーストラリアの「ボンダイ・ハーベスト(Bondi Harvest)」のガイ・ターランド氏は、2015年夏にオリジナルシリーズの「ソースド」(Sourced)の司会を担当。同氏は世界を旅し、古典的な料理の食材にもっとも合うソースを探す様子を紹介した。

「我々が獲得した若いオーディエンスは、フードや旅行の海外トピックに興味をもっている。それらのトピックは、我々の会社やネットワークの人々の才能を証明するものだ」と、フィッツギボン氏はコメントした。

Sahil Patel(原文 / 訳:南如水)
Images via Tastemade

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DIGIDAY[日本版]編集部

2015年9月1日にローンチした「DIGIDAY[日本版]」を運営。同サイトでは米「DIGIDAY」が日々配信する最新のデジタルマーケティング情報をいち早く翻訳して掲載するほか、日本国内の動向についてもオリジナル記事を配信している。メディアジーンが運営

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