内田様、あなたはかなり実直なご性格の方のようですね。程度にもよるでしょうがこの種の女性の二重人格性は珍しくありませんし、普通の夫婦では問題になりません。むしろ外ズラも融通が利かず社交下手だと、そちらのほうが問題です。
ですからあなたが今、1人になりたいと思う願望は、あなたが妻に対して愛情が持てないということが、いちばんの問題であるように思います。夫人の言動がその感情に拍車をかけているということでしょうか。子どもを2人も設けて何を暢気なことをという人がいるかもしれません。しかし生活全般に渡り毎日の積み重ねともなると、それが相当なストレスの積み重ねでもあることは、想像できます。
「触らぬ神に祟りなし」は、亀裂を深めるだけ
しかもあなたが耐えればよくなる問題ではなく、野球でいえばホームベースを奪われてゲームしているようなものですからね。あなたが深刻に悩まれるのは、決して贅沢な悩みではありません。
しかし私は、子どもまで設けた者が、性格の不一致を理由に別れるのは、相当な努力をしたが溝が埋められなかった場合のみだと考えます。文面からは、あなたがその努力をしたようには見えません。あなたは親の勧めとはいえ結婚し、子どもまで設けた大人です。
「触らぬ神にたたりなし」と言って、あなたは溝を埋める努力をしてきませんでした。夫人は自分の言動が、いかに夫に嫌われているかに気付いていません。神様だってたたりを恐れて近づいて来ない者よりは、神様に愛されようと努力して近づいてくる者に、目が留まるのではないでしょうか。
ここで私はある女優さんの離婚会見を思い出しました。彼女は今後の女優活動のイメージを大切にしたのか、もともと外面を強く意識した人なのか知りませんが、「私たちは憎しみ合って離婚するのではない」と、涙をボロボロ流しながらも笑顔を何度も「夫」に向けて、繰り返していました。すると傍らの芸能人ではない「夫」が、「憎み合っていないなら、私たちは離婚などしない!」と、この期に及んで、まだ体裁を繕う「妻」に我慢ならないと言わんばかりに、突然怒り出したです。
社交的にも家事・育児にも完璧だったと、その「夫」は言いました。それでも妻が耐えられないというのです。正確には夫は妻を憎み、妻は夫を憎んでいなかったと思います。むしろあの涙から想像するに、彼女は彼女の流儀で依然として、夫を愛していたと思います。夫から憎まれていることにも直前まで気づかなかったか、受け入れたくなかったのではないでしょうか。
この違いはこの夫婦の場合、夫は妻や家庭に「心」(愛)を求め、妻は夫や家庭に「型」を求めたのだと思います。夫の言質からは、妻は他者から羨望の的になるための家庭の「型」実現のため「心」を二の次にして、家族に無理を強いた様子がうかがえました。何度も話し合ったが溝は埋まらず、夫は我慢の限界だというのです。もう少し夫が待てばいいのにと、思った記憶があります。私がそう思うほどその女優は、笑顔を作りながら涙をぼろぼろ流していました。
夫婦で何度も話し合ったという以外は、なんだかあなたの夫婦に似ていると思いました。内田夫人も、あなたがそこまで思い詰めておられるとは、夢にも気づいてないでしょう?あなたが「たたりなし」方式だと、夫人の変化も何も望めないわけです。
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