「キャッシュフロー仕事術」を知っていますか ビジネスパーソンの1%しか知らない「武器」
3月、これから決算を迎える会社も増えていくだろう。その決算に際して、よく耳にする言葉「キャッシュフロー」。経営に携わっていないビジネスマンは、キャッシュフローと聞いても、どこか他人事のように思えてしまうが、この「キャッシュフロー」を身に付けておくかどうかが、その後の会社員人生を大きく左右する。
アイデアだけでは生き残れない
経済成長率が伸び悩んでいる。企業は売り上げ規模を競うのではなく、いかに「利益」を重視するかにフェーズが変化している。しかも、だたの「利益」ではなく、いかに「おカネ」を稼ぐことができるのかに経営者は注目しているのである。
ここで、「利益」と「おカネ」とは何が違うのか疑問に思う方も多いだろう。「利益」はあくまで数字であって、それが実際に「おカネ」になるまでのタイムラグがあるため、それらを見込んで考える必要があるのだ。
ここ数年、多くの会社では既存のビジネスが停滞しているため、新規のビジネスがいくつも立ち上がっている。新規市場の開拓や販売チャネルの拡大、これまでの商品や技術を活用した新サービスの提供、IT技術の活用や他分野業種のコラボレーションなど、その可能性はさまざまあるが、成功している企業はそれほど多くない。
それは、分業化と専門化が進んだことで、各担当業務をこなせばよい状態が続き、商品とおカネの流れを同時に考えることができる人材が育っていないからである。