27歳「高飛車女」は5人の男で満足できるか 東京の「婚活事情」最前線<8>
接待や上司との飲みなどで、素人のイイ女をすぐに呼びつけれられるか否かも、セールス職としては仕事スキルの一つとしてカウントされるという。
「要はバーターですよね。え? ないない。いい友達って感じですよ。あんな東京中の男を知り尽くしてるような女、俺は本命には絶対無理っすね。しかも正直、もう27? 自分で思ってる程可愛くもねーし、プライドの塊じゃん。まぁでも、ああいうビッチな女が好きなミーハーな男もいるし、市場見極めて婚活頑張ってくれって感じですよ」
東京婚活市場の最前線では、男女は皆、敵同士である
東京の最前線の男女についてあれこれ話を聞いて回っていると、この狭い都会で男女が出会い、恋人となり、そして結婚まで達成するのは、もはや奇跡に近いような気がする。都会で下手にハイスペックな異性を手にしてしまうと、素直に恋愛するのも難しいのだ。
誰もかれもが知り合いで、良い噂も悪い噂も本人の知らぬ間に陰で広まっていたりする。裏で誰に何を言われているか分からない。最近話題のタレントのように、何気なく放った発言がLINEのスクリーンショットで外部に出回る話もよく聞く。
そして、男と女は表面上友好的に見えていても、内心は敵同士だ。お互い騙され、痛い思いをしないよう、攻防戦を繰り返す。
昔から男と女は鏡のようなものだと言われるが、自身の態度や価値観はそのまま相手にも投影されるのだ。スペック重視の色眼鏡で物色し合い、斜め目線で批評し合い、そして馬鹿にし合う。
それは恐らく、「結婚」という友好条約を結び、味方にならない限り止むことはない。それでも口説いたり口説かれたり、誘惑したり誘惑されたり、人々は色事からなかなか遠ざかることはしないのだから不思議なものだ。