27歳「高飛車女」は5人の男で満足できるか 東京の「婚活事情」最前線<8>
「今デートしてる人は4人いて、でも一応彼氏もいます。みんな好きだし、みんな大して好きじゃないんですよね」
キラキラした笑顔でサラっと軽薄な発言をするのだが、愛嬌のある性格とサッパリとした物言いは不思議と好感が持てる。大学時代から大手雑誌の読者モデルとして活躍していた瞳は、昔からちょっとした有名人だ。男女ともに友人も多く、仕事上出会いも多い。
彼氏はメガバンク勤務の同年代のサラリーマン、デート相手は経営者、外銀エリート、そして商社マンが二人だという。それぞれの男たちと定期的にデートをしながら、さらに同じ頻度で合コンにも参加、1日で何件か梯子する日もある。さらに気に入った男と出会えば、デートの回数は増える。
「まぁちょっとは疲れますよ。でも今のうちにいろんな男の人見ておきたいんです。それなりのスペックの人から誘われたら、とりあえずチェックしておかないと。カードはたくさん揃えておいて、後から選べばいいですしね」
慣れた口調で男たちを「カード」と呼び、綺麗な白い歯を見せながら爽やかな笑顔を見せる。
「27歳って、30歳前後の男の人が本気で口説くのにちょうど良い歳なんだと思います。デートも飲み会も誘いが多すぎて、ついつい予定詰めすぎちゃうんですよね。相手が多少ハズレだったとしても後からネタとして面白いし、飲み会要員や友達に流したりできるし……効率良く使いまわします」
会費3000円の合コン。もう二度と会うことはない
「昨日も物産の飲み会だったんですけどね、ほんっと最悪でしたよ」
瞳いわく、相手のM物産の幹事がどう見ても本人より顔も背も低いモテなそうなメンバーを集めていて、一人勝ちを狙っているのが見え見えだったらしい。さらに、エリート自慢、ボーナス自慢、駐在自慢など散々自慢話を聞かされた挙句、会計時に3000円を要求してきたという。
「普通のダイニングバーみたいなお店で、3000円ですよ。こっちはちゃんと可愛くて良い子たち揃えてるのに」
瞳がメンバーを揃える際は必ず美人を集めるという。綺麗事は抜きにして男たちはとにかく女の見た目でテンションが変わるので、そこは間違っても冴えない女は連れて行かない。同レベルかそれ以上の女を必ず揃えるらしい。女全員が美人だと判明したときの男たちの感服した表情を見るのも一つの楽しみなのだという。