27歳「高飛車女」は5人の男で満足できるか 東京の「婚活事情」最前線<8>
知り合った異性をフェイスブックで検索すれば、だいたい共通の友達が何人もいるらしい。そしてその共通の友達を見れば、相手がだいたいどのようなタイプの人間でどのようなバックグラウンドを持っているのか、8割方見当がつくという。そしてそれは自分も然りなのだ。
「でも、こんなにたくさん男の人と出会っても、ほんと変な人ばっかりなんですよ」
社長や外資系の男は、金を持っている分チャラく女を見下している。商社マンやメガバンクの男は、エリート気取りで自慢話が多い。コンサルや弁護士の男は、理屈ぽく面白くない。そして二軍のサラリーマンにレベルを下げれば、女慣れしておらずコミュニケーションが取れなかったり、ストーカー化することもある。
「結婚を考えると、いい人なんてなかなか見つからないんですよね。プロポーズしてくれそうな男は結構いるんですけど、条件だけ良くても顔が生理的に無理だったりするし。イマイチ刺さらない男ばっかり」
あの流行りのリーマンマイクの合コン歌さながら、どの男も皆同じように見え、なかなか本気にはなれないという。
「これは!って思う人がいたら、すぐ結婚しますね。いなかったら、、、今あるカードの中から選びます。一応それなりの条件クリアしてる男たち揃えてるので。みんな私と結婚したいらしいし。とりあえず30過ぎの売れ残りオバサンにだけはなるのだけは勘弁。会社にそういう女の人いっぱいいるから、それだけは気を付けます」
ああいう女は、俺たちからしたら馬車馬ですよ
「あの女ねー、まぁ可愛いしノリもいいけど、、、俺たちからしたら馬車馬キャラかな」
不適な笑みを浮かべながら哲哉はイヤらしく答える。
「俺たちからしたらさ、先輩とかクライアントに飲み会頼まれたときに、ああいう女がいるとめっちゃ便利なんですよ。こっちが外資のイイ男集めるって言えば、まぁまぁ可愛いノリのいい女揃えてくれるからさ。勝手によく働いてくれるから、馬車馬って呼ぶんですよ」