急増する公立中高一貫校、広がる選択肢、魅力は学費の安さ!《本当に強い中高一貫校》 

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前倒し履修や中高交流が6年一貫のメリット

私立の中高一貫校の代名詞でもある先取り教育だが、公立中高一貫校でも中学段階で高校の内容を前倒し履修が可能になった。全員が6年一貫の中等教育学校では、前倒しを活用する。

相模原では、教材に私立で使われる中高一貫校用英語テキストの「プログレス21」、数学の「体系数学」を採用した。3年(中3)途中から高校の内容を学び、高1の内容は4年(高1)の夏までに終える。4年後期からは、センター試験を意識した実力テストも始める計画だ。九段も、5年(高2)までに共通履修科目は終えて、6年次(高3)は受験をにらむ。

一方、併設型は外進生(高校から入学する生徒)もいるため、大幅な前倒しはしない方針だ。さいたま市立浦和高校に併設された浦和中学校(さいたま市浦和区)は毎朝1時間、パソコンeラーニング独自教材を使って、国・数・英3教科の基礎学力づくりに力を入れる。

受験で知識を蓄えた外進生の入学を予想する千葉高は「中高一貫で学問への自主的な態度を学んだ一貫生と融合して、化学反応が起これば」と期待する。

中学と高校が一体化することにも意味がある。たとえば、中学の理科は内容が物理、化学、生物、地学に分かれており、質問を受けた教員の専門外の場合もある。しかし、中高一貫なら気軽に高校の担当教員に聞きに行ける。小石川は、理科教員を中学・高校に分けずに、そうした効果を引き出そうとする。

浜松西からは昨年、千葉大学に“飛び入学”した生徒が出た。「彼は中学時代からよく高校の教員に質問に行っていた」(小出副校長)と言う。

中学・高校生間の交流を促す千葉では、中学生の研究発表に高校生がコメントするようにした。松本淳・副校長は「高校生が実に真摯にコメントを書いている」と手応えを語る。

部活動も中高一体効果が期待できる分野だ。部活動が盛んな「文武両道」の伝統校、市立浦和では、剣道、柔道、空手部などで中学・高校生が一緒に活動する。中学1年と高校生では体力差が大きいため、全国大会で活躍するサッカーや、ボールの異なる野球など、別に活動する場合も多いが、「高校生のいいプレーを近くで見ればプラスになる」(大野正雄副校長)と言う。

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