急増する公立中高一貫校、広がる選択肢、魅力は学費の安さ!《本当に強い中高一貫校》 

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 そのため、公立一貫校では授業に付いていけない生徒をなくし、授業レベルを保つことが課題となっている。早朝や放課後、土曜日、長期休みなどの補習授業に力を入れる学校も少なくない。

また、登場したばかりの公立一貫校は、まだ卒業生を出していないところがほとんど。受験に向けて3教科に特化するような受験校化を避けて5教科をしっかりやる課程編成や、総合的な学習をはじめとする教育内容を、進学実績で評価するのは難しい。現時点では、教育方針や内容に実験的要素があるのも事実で、教育者の理想と保護者のニーズがかみ合うのかは今後の成果にかかっている。

さらに中高一貫教育は、すべての生徒に適しているわけではない。特に、公立一貫校は自分でテーマを選び、調査方法を定めて研究する総合的な学習に力を入れているところが多く、自主的に学ぶ姿勢が求められる。入学後にもそうした態度は養われるが、「もともと自主的な勉強が苦手な生徒は、高校受験がある中学のほうが適しているかもしれない」という声も学校側からは聞かれる。

学校選びには子どもの将来がかかっている。公立一貫校についても学校説明会、さらに学校によってはホームページで公開している学校経営計画などの情報を吟味して、その教育方針に賛同できるのか、子どものためになるのか、しっかり見極める必要がある。


(週刊東洋経済)
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