AKB48はオワコンか?転機の世代交代 高橋みなみが今語る「アイドルの王道」
最後はまもなくAKB48を去る、高橋氏の思いを聞いておこう。
──AKB48に残された課題とは。総合プロデューサーの秋元康氏は何を考えていると思うか。
課題は言い続けている「世代交代」。グループの一番の壁だなと思う。外見的には、新しく入ってくる若い世代は、本当にかわいい。私たちが入ったときのパンフを見てください。イモですよ(笑)。去年、公式ライバルの乃木坂46の勢いがすごかったのですが、AKB48も私たちの世代のように(冒険好きな)少年マンガ的なキャラより、少女マンガ的な容姿端麗が好まれる時代が来ているんだろうな、と。
私たちは大きくなった分、チャレンジしづらくなっています。今は(国内トップ女子アイドルグループの体面を)守りつつやらなければいけない。ここが難しいです。プライドって実はすごく邪魔なもので、メンバー、スタッフの可能性を狭めてしまう。「今のAKBだからこれはできない」じゃなくて、「今のAKBだから(逆に)これやったらおもしろいじゃん」という発想になってほしいですね。それこそ、しのぶさん(総支配人)が言う“商店街”のように。新しいAKBとして何かが始まってくれることに期待しています。
秋元さんは無邪気な子ども(笑)。予定調和が大嫌いで、「期待を裏切ってやろう」とは思っているでしょう。
(「週刊東洋経済」2016年1月30日号<25日発売>「核心リポート05」に加筆)
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