大島優子は「箱根ショック」の小田急を救うか 火山活動の活発化が響き観光客が減少
ライバルが好業績に沸く中、小田急電鉄が逆境にあえいでいる。2015年度第1四半期(4~6月期)の鉄道事業の旅客運輸収入の伸びは前年同期比2.4%にとどまり、関東大手私鉄9社中、最低となった。
不調の理由は明らかだ。箱根の火山活動による鉄道利用者の低迷である。
箱根の影響はどれほど深刻なのか
4月下旬から大涌谷周辺で火山活動が活発化し、現在は大涌谷噴煙地を中心とした半径1キロメートル内で入山規制が敷かれている。業績に与える直接的な影響としては、警戒区域内にある箱根ロープウェイの休止が挙げられる。
だが、影響はそれだけにとどまらない。入山規制は一部のみで、規制エリア外の多くの観光施設は通常どおり営業している。それでも、火山活動を嫌気して、箱根を訪れる観光客が大きく減少しているのだ。
小田急の看板である箱根発着のロマンスカーは1日25~28往復が走っている。また、本体の鉄道に加え、箱根登山鉄道、登山バス、高速バス、観光船もある。「ロープウェイを含めた交通5社に施設での物販を含めた第1四半期の影響額は6億円程度」と小田急側は推定しているが、火山活動が長引けば、業績への影響はますます大きくなる。
江の島、鎌倉方面への観光輸送が好調だったことや、自動車運送事業におけるコスト減少などが主要因となり、第1四半期における運輸事業のセグメント利益は前年同期比6.5%増とプラスを維持した。だが、同20~30%増を達成したライバル各社に比べると、その水準は低い。
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