正規・非正規の「賃金差」は埋められるのか

くすぶり続ける「同一労働・同一賃金」問題

 

正社員と非正規社員との賃金格差はなくなるのでしょうか?(写真:Rina / PIXTA)

政府は「一億総活躍社会の実現」に向けた最も重要な課題のひとつとして「同一労働同一賃金」を挙げました。検証する自民党の作業チームが会合を開き、「同一労働同一賃金」の定義を明確にしたうえで、実現に向けた提案をまとめることを確認しています。

「同じ仕事をしているのに給与水準が違う」という不満

この連載の過去記事はこちら

この件について、世の中の関心はどうでしょうか。当方は「同じ仕事をしているのに給与水準が違う」と感じている人はかなりいると考えます。たとえば、あるコールセンターの同じ事業所で働き、同程度の業務をこなしているスタッフでありながら、

・正社員で年収420万(交通費別支給)
・契約社員で年収300万(交通費別支給)
・非正規社員で年収330万(交通費なし)

 

と収入にばらつきが出たりするのです。おかしな話のようですが、当方もリクルート社時代に同一ではない賃金で同じ仕事をお願いしたことで大いにクレームを受けたことがありました。それは編集部門とか営業支援部門のスタッフを複数の雇用形態で採用した後のこと。当時の部下であるSさん(非正規社員)から

「いちばん大変な仕事をしているはずなのに、正社員の○○さんより給料が低いのはおかしい」

と厳しい指摘を何回も受けたのです。さらに非正規社員の数名がまとまって来てクレームにまでなったこともありました。

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