「地域ブランド化」が失敗に終わる3つの理由

難易度が高い上、凡庸な商品では無理がある

そして、外部からきた名ばかりコンサルは、自分の仕事にするために「こんな美味しいもの、綺麗な景色は絶対にブランドになる」と褒め称え、地域ブランド開発がスタート。ここで、どこの地域も同じような地域ブランド・7点セットが登場します。

(1)よく聞くウリ文句(日本一の◯◯)
(2)いい加減な地域商材選定
(3)何となく地域の名前を使ったブランド名
(4)デザインされたロゴ
(5)綺麗な写真を使った大型ポスター
(6)中身のないWEB
(7)東京の一等地でのイベント

 

同じようなプロセスを経て、どこの地域も同じような農作物を使った商品や観光商品が出てきます。高付加価値のブランド化を目指したはずが、日本中が同じようなプロセスで、汎用品を作り出してしまう。結果、地元の道の駅くらいでしか置いてくれなかったりするわけです。

そして、予算の終わりと共にコンサルも去り、「自称・地域ブランド」は使い捨てられていきます。

理由3:資源不足なのに難易度の高い方法に取り組む非合理

そもそもブランド形成は、極めて難易度の高いマーケティング手法です。

他と違いを出す方法として、商品自体価格設定サービスブランド、という4つの方法があります。その中でも、ブランド差別化は顧客に対して特別な感覚を抱かせ、他の商品より積極的に購入したいと思うような、極めて定性的な無形資産を形成しなくてはならず、時間も労力も必要とする難しい方法です。これは大企業による事業をみても、巨額の投資をしても一朝一夕にブランドは形成されず、そして維持し続けることはさらに難しいことはよくわかります。

ブランド化より重要な付加価値向上策

衰退局面でヒト・モノ・カネの資源不足が慢性的な地方で活性化を目指す策として、時間も予算もかかり、難易度の高いブランド化をいきなり選択すること自体が全く合理的ではありません。

まずはより自分たちの売り方、作り方に変化を生み出すことでの付加価値向上策を模索するほうが重要です。2つほど実例をみてみましょう。

向上例1:皆が売らない時に売る

商品の価値を高める上で、「皆が売っていない時に売る」ことで伸ばす方法があります。地方の魚介類を全国の漁場から地方空港を経て空輸で羽田空港に集め、都内や海外にも販売をしている「羽田市場」を活用した地方漁業の取り組みは好例です。

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