(第8回)幹細胞、再生医療の最先端をいく血液学(後編)

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図8-1~3:メチルセルロースコロニーアッセイ
血液幹細胞を含む骨髄細胞をメチルセルロースというやわらかな寒天培地のようなところにお互いが触れ合わないようにごく少数を埋め込んで培養すると、数日後には細胞が増殖したり分化したりしてコロニーを形成する。(図8-1)
コロニーは様々な細胞で構成されているが多くは一見したところ大きな違いはなさそうに見える。(図8-2)
しかしこれを顕微鏡下で拡大するとその色や形状の違いが観察され、さらに染色することにより、核の大きさ、形などの違いがはっきりとあきらかになる。(図8-3)

このことから、このコロニーを作ったもとの一個の細胞は赤血球コロニーであれば赤血球のプロジェニター細胞(赤芽球)であることが予想され、白血球であれば白血球のプロジェニターが存在していたことが予測される。しかしこれは振り返って予想したことであり、もとの細胞の実体は明らかではない。これをレトロスペクティブ(後ろ向きの)解析と呼ぶ。
(写真は東京大学医科学研究所 辻浩一郎博士撮影・提供)
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