東京ディズニーリゾート、独り勝ちを支える新アトラクションの作り方

東京ディズニーリゾート、独り勝ちを支える新アトラクションの作り方

テーマパークで独り勝ちが続く東京ディズニーリゾート(TDR)。開業25周年イベントもあり、2008年度入園者数は前期比7・1%増の2722万人と過去最高を更新した。

25周年イベントが終了した翌日の4月15日。東京ディズニーランドに5年ぶりの新アトラクション「モンスターズ・インク “ライド&ゴーシーク!”」がオープンした。初日は最大5時間半待ちの長蛇の列。TDRにとって新アトラクションは、25周年の反動減を食い止めるための目玉でもある。投資額は100億円。業界2位、ユニバーサルスタジオジャパンの年間投資額40億円(08年度見込み)を軽く上回る。従業員(キャスト)のサービスに加え、こうしたアトラクションの作り込みも、TDRの強さを支える。

今回のアトラクション開発の始まりは、今から6年ほど前にさかのぼる。TDRでは03年からコンセプト作りを開始。そこでまず行ったのは、来園者(ゲスト)の声を聞くことだった。

TDRでは毎日、来園者に対してアンケート調査を実施している。その数、年間6・5万人。そのうちの2割程度には、帰宅後に詳細な内容に答えてもらうインターネット調査を実施する。全体の印象、体験したアトラクションや食事、グッズなどの満足度。質問は約30項目。ほかにも手紙やメールで送られるゲストコメント、時折実施するグループインタビューを通し、ゲストの声をつぶさに拾う。

そこから浮かび上がったキーワードは二つ。家族で楽しむ、そしてキャラクター性のあるアトラクションが好まれていることだった。施設全体のバランスも考えながら、新アトラクションは、年齢制限がなく、家族で楽しめる乗り物型に決定。そしてキャラクターについては、映画がヒットし、子どもにも認知度が高い「モンスターズ・インク」が選ばれた。

コンセプトが決まった後は、実現性の検証を行う。100億円という予算でどう具体化するか。ここでポイントとなったのが、インタラクティブ性(双方向性)だ。モンスターズ・インクは、かくれんぼしているモンスターたちを懐中電灯で探すアトラクション。懐中電灯の当て方によって、浮かび上がるモンスターが変わる仕掛けだ。

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